本日は中華料理に欠かせない花山椒をご紹介します。
花山椒とは
「花椒(ファジャオ)」とは、中国で古くから親しまれてきた中国原産の香辛料です。
痺れるような辛さと香りが特徴で、中国では炒め物や煮込み料理によく使われます。日本では麻婆豆腐や坦々麺に使われていますね。
通常、実の皮をそのまま使って調理します。粉にして使うこともありますが、その場合は風味がやや落ちます。
中華料理に欠かせない「五香粉」という5種類のスパイスを配合した混合香辛料にも、花山椒が使われいて、中国ではかなり万能な香辛料ですね。
花山椒と山椒の違い
花山椒と山椒は同じミカン科サンショウ属に属しますが、香りや辛さの種類が全く違います。
花山椒は痺れるような辛さでが特徴ですが、山椒は鼻からぬけるような風味です。花山椒は歯が痛いとき、噛んでいると痛みが感じなくなるといわれるほど。
山椒は日本原産で古くから使われており、花山椒に比べるとよりマイルドです。
花山椒が使われる料理
花山椒が使われる料理として日本でメジャーなのは麻婆豆腐と坦々麺ぐらいでしょうか。あとは中華料理屋さんくらいでしか見かけませんね。
中国ではいろんな料理に使われますが、特に四川料理で活躍します。花山椒を使った料理は香辛料がよく効いていてご飯もすすみます。
私が大好きなのは、野菜やお肉を大量の唐辛子とスパイスで炒めた料理「麻辣香鍋(マーラーシャングオ)」。辛い物好きの人はクセになる料理です。
ピーナッツに花山椒と唐辛子を加えて炒めたものもおいしいですね。中国でおやつやビールのあてとして人気です。
花山椒を使ってみよう
炒め物の場合、花山椒は熱したフライパンに唐辛子を加え、焦がさないように炒めます。花山椒と唐辛子の香りが出たらそれぞれすくい取り、野菜やお肉を炒めるだけ。
煮込み物の場合も、その他調味料と一緒に加えるだけで簡単です。
花山椒は日本のスーパーではなかなかみかけないので、ほしい場合は日本ではネット通販で手に入れるのが便利です。